Mashe

<特徴>
マーシュはヨーロッパが原産とされるオミナエシ科の1年草で、ヨーロッパでは古くから野菜やハーブとして親しまれています。フランス料理でもおなじみの食材で、サラダの他、前菜やメイン料理の付け合わせなどにもよく用いられます。
イギリスではコーンサラダ(Cornsalad)と呼ばれています。これは、とうもろこし畑でよく自生しているのが見られたからと言われています。
日本では野にできるレタスという事から「ノヂシャ」という和名が付けられていますが、レタスのキク科とは植物学上別種のオミナエシ科にあたります。実際には一般的にほとんど使われていないのではないでしょうか。また、イギリス式に"コーンサラダ”と呼ぶと、スイートコーンのサラダと混同されややこしいので、マーシュと呼ぶほうが良いと思います。
ちなみに、近年「塔の上のラプンツェル」というグリム童話をもとにしたアニメ映画が上映されましたが、この"ラプンツェル”もマーシュを指す名称がもとになっています。

<育て方のポイント>
日当たりのよい場所を好みます。暑さにやや弱いので、真夏の高温期を避けて栽培を行います(それで結果的にタネをまく時期が秋か春になるのです)。
霜さえ気を付ければ寒さにも耐えて屋外で冬越し可能です。露地で栽培する場合は簡単な霜よけを行いましょう。
 
<水やりと肥料>
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。じめじめした土をいやがりますので水のやりすぎには注意しましょう。
肥料はタネをまく、もしくは植え付ける場所にあらかじめゆっくりと効く粒状の肥料を適量混ぜ込んでおきます。その後は双葉が開いた頃から1週間に1回普通の草花に与えるより多少濃いめの液体肥料(500倍希釈)を与えます。肥料は収穫を終えるまで続けます。